ライブコマースで大切なポイントは、韓国・中国・日本。国が違っても共通している“あるコト”だった!韓日メディアコマースショウ2日目レポート

ライブコマースで大切なポイントは、韓国・中国・日本。国が違っても共通している“あるコト”だった!韓日メディアコマースショウ2日目レポート

2019/5/16(木)~5/17(金)の2日間にわたり開催された「韓日メディアコマースショウ2019」。
2日目は韓国、日本、そして、中国からライブコマースに関わる企業が集まり、各国のライブコマースの事例、今後の展望についてお話するフォーラムが開催され、「ライブコマース推進委員会」からも4名登壇しました。

▽「韓日メディアコマースショウ2019」特設サイトはこちら
http://legacy.inews24.com/mcs/2019/

「韓日メディアコマースショウ」1日目では、MOU締結の調印式を実施しました。
▽調印式の様子はこちらをご覧ください。
https://weblog.d2cdot.co.jp/2019/05/2779

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2日目のフォーラムは韓国の江南にあるCOEXコンベンションセンターにて行われました。

はじめに、アイニュース24代表取締役のイ・チャンホさんより、開会の言葉を。韓国Tコマース協会 協会長のキム・ヒョンウクさんより歓迎の言葉をいただきました。

アイニュース24 代表取締役 イ・チャンホ(이창호)様
アイニュース24 代表取締役 イ・チャンホ(이창호)様
韓国Tコマース協会 協会長 キム・ヒョンウク(김형욱)様
韓国Tコマース協会 協会長 キム・ヒョンウク(김형욱)様


■ライブコマース推進委員会 会長の長尾さんからの祝辞
ライブコマースで1番大切なのは“発信者の情熱”である

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ライブコマース推進委員会 会長の長尾さんの祝辞では、今回韓国で開催できたことへの感謝の気持ちを伝えるとともに、ライブコマースでもっとも大事なことは、単純に“モノを売ること”ではなく、“発信者の情熱”と“その熱量を齟齬なく伝えること”であるとお話。また、本カンファレンスではライブコマースに関してさまざまな分野で情熱を持ち研究してきた方々のスピーチを聞けることへの期待感をお話し、韓日メディアコマースショウのフォーラムがスタートしました。

■『日本のライブコマース市場と5Gの波』
株式会社D2C dot プロデュース2部 シニアマネージャー 山下紘史

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今まで、Webメディアやポータルサイト、キュレーションメディアなど、様々なインターネットのサービスが誕生しました。さらに、SNSが誕生したことによりユーザー同士の接点が増えてきましたが、インターネットのサービスは作っている側から一方的にユーザーに与えるだけで、完全な双方向とは言えないとお話。

これからは“あらゆるモノとコトが「人」軸で双方向に向かっていく”と考え、それはすなわち「ライブ」であると話します。現在では、ライブ配信の技術やネット環境も整い、誰もが簡単にライブ配信ができるようになってきました。

しかし、技術的な環境が整ったから「ライブ」が注目されるようになってきたのでしょうか?
理由はそれだけではなく、人間が本質的に求めていた双方向の掛け合いがあるからである。と、日本の「駄菓子屋」を例に説明されました。

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みなさんは幼いころ「駄菓子屋」に行ったことはありますか?

幼いころあまりよく知らない店員と初めてコミュニケーションをとる場で、新しい友人との出会いや店員との駆け引きがありませんでしたか?

まさにデジタルではないアナログのコミュニティであり、ユーザー同士が双方向に掛け合う場所で、我々が1番好きだったものではないかと話します。この本質的に求めていた双方向の掛け合いがライブコマースで体験することができます。

そして、「人」軸で今後のライブコマースが発展してく場合、タレントやインフルエンサーではない「人」の配信が増えていけば、必ずライブコマースは流行ってくるのではないかと考えます。なぜなら、タレントやインフルエンサーだけだと、どうしてもインターネットにありがちな「嘘」が付きまとってしまっていたからです。ライブコマースの肝は完全に「人」である。と、お話をされました。

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続いて「5G×ライブコマース」の可能性についてお話をされました。

皆さん「5G」と聞いて、何をイメージされますか?
今までより通信速度が速くなると思っている方が多いのではないでしょうか。
「5G」の1番の特徴としては、1㎢圏内で100万台同時接続が可能になるという点です。

今までは5万人が集まるイベントやライブに参加した時、同じ場所から5万人全員がインターネットに接続することはできませんでした。
「5G」と「ライブコマース」を掛け合わせることにより、例えば5万人が参加する大規模なイベントや倉庫で、その場で全員がライブ配信をしながら商品を購入することができるようになります。そして、それは2020年以降には必ずやってくるとお話をされました。

■『ライブコマースサービス「LIVEPORTAL」の紹介』
株式会社LockUP チーフウェブディレクター/チーフエンジニア 近藤 邦彦

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LockUP社では「LIVEPORTAL」というライブコマースのサービスを提供しています。今回の登壇では、ライブコマースのサービスを実際に開発運用している企業の立場から、ライブコマースにどのような課題があり、その課題をどのように解決してきたかお話をされました。

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日本のライブコマースの課題としては大きく5つです。
①認知度の低さ。
②インフルエンサー不足。
③ライブ配信には、スタジオや放送機材・放送システム・カートシステムなどさまざまな準備が必要になりハードルが高いという、売り手側の課題。
④商品を購入する際Amazonや楽天などですでに便利に購入ができるため、あえてライブコマースのアプリをダウンロードしようとは思わない、買い手側のハードル。
⑤商品ジャンルの少なさ。

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LockUP社が提供する「LIVEPORTAL」では、この課題を解決するためのさまざまな特徴やサービスがあります。

まず、「LIVEPORTAL」では、通常のWebサイトでサービスを提供しているため、利用者はアプリをダウンロードしなくてもライブコマースのページにアクセスすることが可能です。また、服・化粧品など形のある物だけでなく、クラウドファンディングの支援や寄付を行うことも可能。

そして、「LIVEPORTAL」のサービス内に“ユーザーを囲い込むこと”ではなく“拡散”を重視しているとのことで、配信番組は外部サイトに埋め込める方式で提供できたり、ECサイトへのリンクも掲載できたりと、普段利用しているECサイトでの販売・購入を行うことが可能です。加えて、FacebookやTwitter、YouTubeなど各種SNSサービスへの同時ライブ配信を行うことも可能です。

その他にもさまざまなサービスを提供しているので、詳しくは「LIVEPORTAL」のサイトよりご覧ください。
https://liveportal.net/

LockUP社では、“ライブ配信により商品を販売するだけでなく、さまざまな人たちとのコミュニケーションソリューションとして利用し、社会課題、ビジネス上の課題に取り組んでいく”とお話をされました。

■『日本のライブコマース エコシステム』
株式会社電通国際情報サービス シニアコンサルタント 李赫

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ライブコマース推進委員会が行っている、ライブコマースの市場拡大に向けた活動についてお話をされました。

2018年に日本で初めてライブコマースのカンファレンスを開催。7月と12月の開催時には、どちらも200名以上の方にご参加いただき大盛況のカンファレンスとなりました。

そしてこの度の韓国での開催も実現。
引き続き日本でカンファレンスを実施しながら、2020年には中国での開催を目指したいと今後の展望もお話をされました。

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2019年にオープンした日本ライブコマース&コミュニケーションラボ(LC2LAB)での活動についてもご紹介いただきました。

日本にはライブ配信で商品の魅力を伝えられるインフルエンサーが不足しているという課題があります。さまざまなライブ配信のサービスが誕生しても、インフルエンサー不足という課題を解決しない限りライブコマースが世の中に浸透することは難しいです。そこで、インフルエンサーとしての活動を希望する個人や企業向けの集中セミナーを開催することを発表しました。

▽インフルエンサー養成講座についてはこちら
https://lc2lab-kol.peatix.com/view

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また、資金調達を希望するスタートアップ企業がライブ配信にて自社サービスを紹介し、VCや投資家と1次コンタクトをとることができる「ライブ資金チャネル」を2019年度中に開局することを発表。“ライブ配信”を活用することで、実際の「物」を販売するだけでなく、さまざまな分野で活用できることを感じる発表でした。

今後のライブコマース推進委員会、日本ライブコマース&コミュニケーションラボの活動への期待感が高まりました。

▽日本ライブコマース&コミュニケーションラボ(LC2LAB)の活動はこちらhttps://www.lc2lab.com/


■『【ゼロスタート】ライブコマースによる個人が影響力を持つ時代の到来』
インフルエンサー 峰松蓮

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峰松蓮さんは、2017年11月よりメルカリチャンネルでの配信活動をスタートし、開始から3か月で月商100万円、2018年には年商1,000万円を達成したインフルエンサーです。主にメンズアパレルを中心に販売しています。峰松さんは、今までアパレルでの販売経験は0。それだけでなく各種SNSも全くの未経験の中、メルカリチャンネルでの配信を始めました。

自身の配信により商品が購入されていくこと。配信時のお客さんとのコミュニケーションを通して“SNSやライブコマースによって誰もが平等に影響力を持つチャンスを得られる時代が、すぐそこまで来ている”ということを実感したそうです。
そして、消費者はモノを買う際に“何を買うか”ではなく“誰から買うか”を重要視するようになってきたことも感じていたと話します。

実際どのように配信活動を行っているのかご紹介いただきました。

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ライブコマースでの配信は視聴者とのコミュニケーションがもっとも重要で、
①どうしたら視聴者に配信を楽しんでもらえるのか?
②どうしたら商品の特徴や良さを視聴者へ伝えることができるのか?
がポイントです。

具体的に、アパレル商品についてライブ配信するときは、必ず自身の顔も隠さず映しサイズ感や素材感を見せて商品の特徴を伝えたり、リピーターの方には前回購入した服との着回しを提案したりしているそうです。お客さんが服を買うときに何を知りたいと思っているのか。お客さんのニーズを汲み取りライブ配信を行っていると話します。

また、視聴者が飽きないよう、撮影場所を変えたりイベントを企画したりもしています。最近ではInstagramも活用し、単純なライブ配信の告知だけでなくInstagramのアンケート機能を使って事前に商品のニーズを把握し商品の配信タイミングを工夫していることもお話をされていました。

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ライブコマースではインターネット上で取引が完結してしまうため、実際のお客さんの顔を見ることができません。しかし、スマホの画面の向こう側には確かに人がいます。購入者への感謝の気持ちを忘れず、少しでも喜んでもらえるように工夫することで、結果、配信時にコメントの投稿や頻繁に商品を購入してくださる濃いファンが増えた。と、話します。

今後、洋服関連のネットショップ運営やオリジナルブランドを立ち上げること。また、自身の経験を伝えるような講演・執筆活動やリアルイベントの開催、ライブコマース関連のサービスを立ち上げたいと考えているそうです。

■最後に

ライブコマースの本質的な価値は韓国・中国・日本と国が違っても共通していて、“どれだけ商品が持っている魅力を正確に伝えることができるか”、“インフルエンサー(配信者)と消費者とのコミュニケーションにより、いかにファンになってもらうか”であると感じました。

今後も魅力的なライブコマースのサービスは誕生していきますが、現在日本の課題である“インフルエンサー不足”を解決しないと、せっかくのサービスを生かすことができず。ひいてはライブコマースの市場の拡大にも影響することを実感したカンファレンスでした。今回韓国で開催したことをきっかけに、ライブコマースの事例や経験されたことを情報交換し合うことで、一緒にライブコマースを発展できるよう活動してきたいと思いました。

今後もライブコマース推進委員会の活動にご注目ください!
https://livecs.jp/