“中の人”が目指すものは何か?上司のセミナーを聞いて考えた、SNS運用のお話。

“中の人”が目指すものは何か?上司のセミナーを聞いて考えた、SNS運用のお話。

D2C dot のマキヤマです。

UXデザイン室という部署で、企業SNSの運用提案や分析を担当しています。

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私たちUXデザイン室のミッションは、ずばり「ユーザー視点に基づくデータ分析による企業の目標達成サポート」。様々なデジタルコンテンツを通しユーザーとコミュニケーションを取る企業に対し、私たちはユーザーの行動情報、興味関心やニーズなど、ユーザー視点をもとにしたデータ分析や提案を行うことでユーザーエクスペリエンスを高めるお手伝いをしています。

UXデザイン室の頼れるリーダーは上級ウェブ解析士、HCD-Net認定専門家の五十嵐友子チーフ。webサイトの解析やSNS分析、アプリ操作に関するユーザーインタビューなど、ユーザー行動の可視化に基づく課題解決コンサルティングに豊富な知見を持ちます。

先日、五十嵐チーフが登壇するセミナーに参加する機会がありました。


 

急成長スタートアップの運用・分析・自動化ソリューション

『SNSマーケティング自動化セミナー vol.2』  

TOP


セミナーのメインテーマは「自動化」。SNSマーケティング業界を牽引する、そうそうたる顔ぶれが並んでいます。主催はhachidori株式会社さんです。SNS運用の最新トレンドから、チャットボットやRPAなど最新の自動化ツールまで、セッションテーマは多岐に渡りました。左から二番目が五十嵐です。

グラレコ

今回五十嵐は、「SNSマーケティングにおける企画・運用にこだわるときのデータ活用」を表題に、SNS運用の考え方やキーとなる視点について語りました。

登場

せっかくなので、五十嵐の登壇資料から以下の3点をピックアップし、考察させていただきました。SNS運用の際、ヒントにしていただければ幸いです。


 

■フォロワーを増やす近道はあるの?

■どんなふうに運用計画を立てたらいいの?

■データ分析はどんな視点で行えばいいの?


 

■フォロワーを増やす近道はあるの?→徹底的に企画、実行、分析、改善を繰り返すことが大切

新規フォロワーの大幅増には広告施策が有効だといえますが、たくさんのフォロワーを獲得することだけを運用目的とするのはあまり有効な施策とは言えません。無数の企業アカウントがタイムラインに流れ、情報過多状態にあるユーザーたちはフォロー&リムーブの取捨選択を繰り返しており、彼らにフォローし続けてもらうのは生易しいことではないからです。代わりにアカウント、ひいては企業そのものを好きでいてくれる既存顧客の育成に力を入れることが肝心です。既存顧客を大切に育てるための近道はなく、徹底的に企画、実行、分析、改善を繰り返し、フォロワーとコミュニケーションを取り続ける必要があります。それぞれのアカウントにおいてファンたちがアカウントに求めている情報や、アカウントをフォローし続けるモチベーションを探り、ファン度を高められるようなアクションを導き出すことが大切です。

■どんなふうに運用計画を立てたらいいの?→全体を俯瞰する視点を持つこと

SNS運用計画を立てるときに重要なのが、「マーケティング活動全体を俯瞰する視点」です。

俯瞰

認知から購入、購入後の拡散などマーケティング活動全体においてSNSは顧客と様々なタッチポイントを持っています。アカウント運用時にはどんなステージで、どんな効果をもたらしたいのかというゴールを想定しておく必要があります。

また、目標となる数値を具体的に算出しておくことも大切です。過去のデータや競合他社のアカウントを参考に、どのくらいのコストをかけて、どのくらいの効果をコミットするかを推定しておくことで、投稿頻度やクリエイティブのレベルを調節しやすく、またフィードバックも行いやすくなります。

投稿ネタに困ったときには、サーチコンソール活用が有効です。

サーチコンソール

ユーザーの関心に少しでも寄り添った発信をするためファンのニーズを探るとき、ツイッターなどを使用したサーチ、いわゆるエゴサを行う運用者は多いと思います。エゴサと比べ、サーチコンソールを用いた情報収集はブランドサイトやコーポレートサイトをベースとしているため、より客観的な視点からデータを得ることができ、社内外への説得度も増します。

 

■データ分析はどんな視点で行えばいいの?→改善につながる分析をする

投稿を実施後はやりっぱなしにせず、改善を行うことが大切です。

以下、UXデザイン室で実際に行っている改善例です。

・取得可能数値は前月比・前年比との比較を行う。

同様の投稿をしていても、トレンドや環境、時世などによってエンゲージメント率は大きく変化するものです。今現在のリアルタイムな状況に合わせた効果的な発信をするために、過去実績をさかのぼって比較することは重要です。

・日、月ごとだけでなく、1投稿ごとのエンゲージメント率を把握しておく。

たとえば月全体のエンゲージメント率が高くても、1投稿ごとで比較すると数値にばらつきがみられることがあります。反応が良かった投稿、そうでなかった投稿、それぞれの要因を洗い出すことで、次回投稿の改善につなげることが大切です。

フォロワーと相性の良い表現(クリエイティブやテキストなど)を探す

たとえばインスタグラム分析の際、複数枚のエンゲージメント率の高い画像とそうでない画像を並べてみると、それぞれに規則性がみられることがあります。自社商品を大きく映すべきか、さりげなく見せるべきか、カラフルとシンプルな配色どちらが好まれているかなど、自社のクリエイティブに勝ちパターンを見出すことができると、次回以降のエンゲージメント率アップにつなげることができます。


おわりに ~上司のセミナーを聞いて考えた、SNS運用のお話。~

わたしは学生インターン時代から現在まで、企業SNS運用に携わってきました。事業会社での「中の人」的なSNS運用も経験してきました。朝から晩までひたすらツイッターやインスタグラム漬け、そんな時間を積み重ねてきて思うのは、SNS運用って想像以上にハードだということ。

「○○の中の人」なんてもてはやされるアカウントは一握り。頑張っても頑張っても、フォロワーは増えない。いいねももらえない。時間も人も予算もない。投稿のネタ切れ。社内外へのレポート作成で時間が溶ける。PDCAの回し方がわからない。社内に聞ける人がいない。手探りでやってはみるけど、コレじゃない感がぬぐえない。状況を打開すべくツールを探すも、乱立しすぎて何がいいのかわからない。。。

そもそもSNS運用って、売上だったり利益だったりに直結する業務ではありません。なぜなら運用目的は、声高に商品を宣伝することでも、ツイートをバズらせることでもなく、未来の顧客を育てることだからです。より多くの人に同じメッセージを届け、皆を同じ方向に向かせようとする広告と違い、顧客一人一人の感情に寄り添い、一対一の対話を重んじる場所がSNS。ただ、その効果を数値として可視化することは容易ではありません。「売上上がらないのにやる意味あるの?」と後ろ指を刺されがちなSNS運用に、私は頑張れば頑張るほどどこか引け目を感じていたのかもしれません。

もやもやとした思いを抱えていた私にとって、今回の五十嵐の登壇はとても新鮮でした。

私たちが毎日行っている仕事について上司が話す。ビジョンを語る。それを熱心にメモを取りながら聞いてくださる人たちがいる。それは思わず胸が熱くなるような光景でした。SNSマーケティングを通し同じゴールを目指す者同士、社内外の垣根はないと感じさせて頂きました。自分の仕事に誇りや自信を持つきっかけを頂いたように思います。

さらに上司と視点を共有する機会にもなりました。自分の業務が対社外用にフラットな言葉に置き換えられ、それを客観的に聞くことで、上司が目指しているものが見え、自分のやるべきことがぐっと明確になりました。

総じてたくさんの学びを頂いたセミナーでした。主催のhachidori様をはじめ、関係者の皆様ありがとうございました。

集合

最後までご覧いただきありがとうございました。よい10連休を!