母校で講義して気づいたアウトプットするときに大事なこと

母校で講義して気づいたアウトプットするときに大事なこと

UXデザイン室の五十嵐です。

2016年11月25日、東北工業大学ライフデザイン学部クリエイティブデザイン学科で、データ分析入門としてFacebookインサイトを使った講義を行ってきました。

東北工業大学は、宮城県仙台市にある工業大学で私の母校です。学生時代はこの大学の両角研究室で、インターフェースデザイン・ユーザビリティ・認知心理学について研究していました。

わたしが所属していた時は、プリンターや家電のユーザーインターフェースデザインに関する研究が多かったのですが、最近はユーザーエクスペリエンス研究にも範囲を広げており、その手段の一つとしてFacebookを活用しているとのことでした。具体的な研究テーマは「ライターの属性と読者のペルソナ」となっていて、地元新聞社発行のタウン誌とコラボレーションをして研究を進めているそうです。

今回の講義は、2016年9月に行われた両角研究室成果発表会で講演をしたことがきっかけでした。1日限定の短い講義でしたが、講義を通じて感じたアウトプットするときに大事なことについて書いてみます。

■気づきその1
立場や目的の異なる相手に何かを教えるには幅広い知識・知見が必要

社会人向けに話す場合には、同じ業界で長年働いている人が多いので、ある程度何をわかっているのかだいたい分かりますが、大学生となると、相手がどんな知識を持っていて、何をどこまで理解しているのかがわかりません。また、社会人と比べると、同じ目的で動いていないので、話の前提を設定しにくいと感じました。
特に今回の講義は時間が短かったため、準備も大事でしたが、講義の範囲外であっても出てきた質問などに応えられるような、即興性や対応力が必要だと感じました。
どんな質問であっても回答できるように日頃から幅広く情報収集していることはもちろんですが、案件を通じて得たデータ分析に関する知識やテクニックを、日頃から振り返っておくことも大事だと思いました。また、参考資料や補足説明として例を示すために、PCの資料を整理しとっさのときでも利用しやすいようにしておくことも必要だと思いました。

■気づきその2
話す相手の興味のある領域と説明したい内容をリンクさせて相手の心をつかむ

講義では、最初にデータの意味合いや解釈の仕方などデータ分析的な要素についてを説明しました。しかし、どうにも反応が良くない・・・。そこで、彼らがデザインを勉強していることを思いだし、データを活用したクリエイティブ分析について説明を始めたところ、水を得た魚のように目を輝かせ、「写真の色や内容とデータを掛け合わせることは自分たちにもできそうだ」と思ってもらうことができました。Facebookインサイトのデータ分析というテーマだったので、データに関してまずは理解してもらわなければ!と思っていましたが、相手の興味のあることから理解してもらいたいことへつなげていくことが大事だと感じました。

■気づきその3
自分の経験を第三者にわかりやすく伝えるためのプロセス

今回の講義では、Facebookインサイトを使ったデータ分析についての話を依頼されていました。準備の段階で自分の経験をそのまま伝えるのではなく、相手が理解しやすい構成で伝えるのがポイントと考えていました。話を聴く人の関心がどこにあるのか、話を聞きたいと思ったきっかけは何かなど、事前にこれらの情報を得ることが難しく、講義の切り口や構成を検討するのに苦戦しました。

■五十嵐的人に何かを伝えるときのプロセス

・伝えるべきことの軸・方針を作る

今回は、Facebookインサイトを活用してどのようにデータを分析するかを説明することを軸にしました。

・軸に沿って伝えるべきことを書き出す

どのデータをどう分析することで何がわかるのかということを伝えるために、事例を交えて説明することにしました。

・与えられた事前情報から伝えるべき情報をどのような切り口で伝えるか考える

今回はこのプロセスが難航しました。学生がFacebookインサイトのデータを活用して何をしたいのか、彼らは日々どのようにデータに接ししているのかなど、切り口を考える上で知っておきたい情報が不足していました。

・話す時の雰囲気や相手の状況を想像して構成を考える

久しぶりの対面で長時間の講義だったため飽きないように配慮しました。できるだけ自然な会話ができるようにし飽きる前に質問が投げかけられるようアイスブレイクに時間をかけました。聞いている側が飽きてしまわないよう説明だけをするパートと質問しながら説明するパートを作るなど工夫しました。

このプロセスのうち、1番目と2番目については、日頃から自身が業務で扱っているテーマごとに、伝えるべきことを伝えやすいようにまとめておくことが必要だと感じました。日頃からまとめてあれば、3番目・4番目のプロセスに時間をかけることができますし、話す相手に合わせて振り返ることも容易です。

■講義を終えて
講義に参加してくれた学生さんは、終始緊張していたものの、最後には次々と質問をしてくれるまでになりました。インプット(学ぶこと)への貪欲さは見習わなければなあと思います。自分の経験を背景も年齢も目的も違う対象に説明するのは、簡単なことではないと改めて思いました。ですが、自分の経験やスキルを整理して把握し、振り返るための良い活動だと感じました。

D2C dotでは、業務と平行して、このような活動も応援してくれます。関心のある方ぜひ一緒にやりましょう。